つる

つる
I
つる【吊る・釣る】
※一※ (動ラ五[四])
※一※(他動詞)
(1)上で支えて下へ垂れ下げる。

「蚊帳を~・る」「棚を~・る」

(2)物の端を固定して高い所にかけ渡す。

「ハンモックを~・る」「橋を~・る」

(3)相撲で, 両手で相手のまわしを引き相手の体をつり上げて両足が土俵から離れた状態にする。 《吊》「土俵際に~・って出る」
(4)釣り針をつけた糸を垂らして魚をとる。 《釣》「フナを~・る」
(5)わなやおとりでけものや虫をとらえる。 《釣》「トンボを~・る」「この年月狐を~・る程に/狂言・釣狐」
(6)金品・地位など, 人のほしがるものを与えたり, その約束をして, ある行動をとらせる。 《釣》「甘言で~・って契約させる」
(7)かごをかく。

「女中駕籠~・らせて/浮世草子・五人女 1」

※二※(自動詞)
(1)(多く「攣る」「痙る」と書く)筋肉などが痙攣(ケイレン)する。 ひきつる。

「ふくらはぎが~・る」「足が~・る」

(2)(「攣る」とも書く)縫ったあとが引っぱられた状態になる。 《吊》「ミシンの上糸が~・っている」
(3)引っぱられたように上を向く。 《吊》「目の~・った人」
(4)系図を書く。 系統づける。

「実清卿の子と為し之を~・る/実隆公記」

‖可能‖ つれる
※二※ (動ラ下二)
つれる(吊)
つれる(釣)
II
つる【弦・絃】
(1)弓に張る糸。 ゆみづる。 ゆづる。

「~を張る」

(2)琴・三味線などの弦楽器に張る糸。
III
つる【蔓】
(1)植物の茎の一形。 一般に細長く強靭で, 木化したものでも柔軟であるが, 自身では直立できない。

「朝顔の~」

→ つる植物
(2)手がかり。 つて。 また, かねづる。 手づる。

「出世の~」「まさかの時のいい~だ/歌舞伎・青砥稿」

(3)眼鏡の耳にかける部分。
IV
つる【連る】
V
つる【都留】
(1)山梨県南東部の市。 桂川中流域にある。 甲斐絹(カイキ)の産地として知られ, 夜具地・座布団地に用いる八端の機業が盛ん。 都留文科大学がある。
(2)甲斐国東部の古郡名。 鶴を連想して和歌に詠まれた。 ((歌枕))
VI
つる【鉉】
〔「つる(弦)」と同源〕
(1)土瓶(ドビン)・鍋などの上に半円状にわたしてある取っ手。
(2)枡(マス)の上に, 対角線状にわたしてある鉄の細い棒。 ものを量るとき水平にならすためのもの。

Japanese explanatory dictionaries. 2013.

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